昨年末は時計が時々止まったり遅れたりするようになり、ディーラーに問い合わせると、「時計ユニットの交換で¥15,000位掛かる。」と言う。困ったときはネットが便利だ。調べてみるとこの問題は時計の電子回路基板の半田に経年劣化でクラックが入ることが原因の殆どで、その発生頻度も結構高いらしい。クラックなので、電気的に導通したりしなかったりで時計が完全に止まらず遅れることが多くなるようだ。それでも電子部品の製造業で働いていた私にとっては、こんな問題は半田の材質の選択ミスか長期信頼性のチェックをしていないという非常に初歩的な問題に過ぎないことくらい直ぐ分かる。コストダウンの為に安価な時計ユニットを採用したのだろう。
遅れる時計もうざったいので、自分で時計ユニットを取り外し、基板を取り出して半田をすべて付け直した。デジタル時計の構造など簡単なもので、取り外し、再半田付けも含めて30分も掛からない作業だった。結果、時計はこんな簡単な修理でバッチリ直った。
こんな情報がディーラーにあがっていない筈はない。正直頭にきたが、直ったのでこの件は余りディーラーの担当(店長)にしつこく言うことはなかった。
ところが....
今回の車検ではついに我慢できないことが起こった。
ここ2-3年は自宅で仕事をしているので、余り車に乗っていないが、最近車に乗ると室内でなんだか焦げたような臭いを僅かに感じるようになっていた。「まあ7年乗っているので、古い車特有の臭いだろう。」位にしか考えて居なかったのだが、今回の車検でその原因が明らかになった。
「エアコンとヒーターの吹き出し口の大元にエアコンユニット、ラジエーター液の配管が来ている。この暖かいラジエーター液が循環することでヒーターが効くようになっているのだが、そこからラジエータ液が僅かに染み出しその臭いが吹き出し口から漏れている。」
そして、
「この臭いが我慢できればそれでいいが、もし我慢できないのであればうち(ディーラー)では直せないので、電装屋に修理を依頼しなくてはならず、エアコンユニット、配管を全て外さなくてはならないので、その料金が¥70,000くらい掛かってしまう。」
と言うのだ。こんな話は私自身聞いたこともないし、周りでこんな話も聞いたことがない。だが、5年以上経過しているのでもう保証は効かないし、やはりそれくらいの工賃が掛かるくらい面倒な作業なのだろう。
その後2、3日車に乗ってみたが、酷くなってきたのかやはり臭いが気になる。そのうち、喉も痛くなってきて我慢が出来なくなってきたと同時に、だんだん無性に腹が立ってきた。
5年経過しているのでディーラーに保証責任はない。だからこの修理にディーラーがビタ一文値引きする義務ないし、修理拒否をしても構わない。だから一見ディーラーの対応は間違っては居ない。だが7年乗っても10年乗っても普通の国産車ならこんな問題は発生しないだろうし、7年乗ってこんなことに¥70,000も請求されれることが分かっていたらそもそも三菱の車など買っていなかっただろう。
この部分は通常問題が発生する部分ではなかろう。もし問題が予想されるのであればディーラーで修理が出来ないような構造にはしないだろう。ならば、10年くらいは問題が発生しないような品質管理体制のもとで製造すべきではないか。時計の件、今回の件何れも三菱の品質管理の甘さにより引き起こされた問題に過ぎないのではないか。そして、そのツケをなぜ私が負わねばならないのだ。
海外ならともかく、ここは品質管理の鬼であるトヨタ自動車が製造業のトップに君臨する日本という国なのだ。
と....
考えれば考えるほど頭にきた私は、昨日車検証を受け取りにディーラーに行ったときに店長相手にクレームをつけた。
私「複雑な外注仕事なのでディーラーがマージンを取らなくても¥70,000位実費が必要なのは分かるが、何とか修理代を下げる方策はないのか? でなければ車を買い替えるか、他の自動車修理工場に依頼せざるを得ない。」
店長「修理にはマージンを取れないのでどうしようもない。この際だから車を買い替えてもらえないか?」
とズレたことを言うので、流石にこれにはブチ切れて、こう言わざるを得なかった。
私「これはまじめな話だ。車を買い替えるにしても、他のメーカーでこんな問題が起きない以上、また三菱の車に買い換えるほど俺はお人好しじゃない。
あんたは店長だからディーラーの立場でしかモノを言えんかも知れんが、通常壊れないところが壊れるようなメーカーの車なぞ二度と買いたい思わないのが普通のユーザーの感覚というものだ。前回の時計の件といい今回の件といい、三菱の車にはもうウンザリさせられて居るんだ。あんたらに保証の義務がないというは正論だが、それに対してどういう決定をするかは俺の自由だ。
こんなことに出せる金は¥30,000がいいところだ。本当はこんな金なぞ出したくはない。何とかこの範囲に収まるように考えてみてくれ。」
ここまで言うと店長も顔色が変わり、
「月曜には電装屋が営業になるので話してみる。必ず連絡するから。」
ということでとりあえず話は収まった。本当はディーラーには責任のないことだから申し訳ないという気持ちがあったが、我々ユーザーにはディーラーに言うしか方法がない。
私は一旦金を払って買ったものはなるべく長く使いたいと常々思っている。今回の件はこうするしかなかったと思っている。少し複雑ではあるが....

